ケアハウスとは?グループホーム・特養との違いから、入居の仕方まで解説!
こんにちは。「ケアハウスカリタスみわ」です。
当施設は静岡市葵区の内牧にあるケアハウスで、施設北側は茶畑、南は住宅街になっており最上階7Fからは静岡市を一望できます。
当施設は「ケアハウス」という業態の福祉施設ですが、そもそも「ケアハウスって何?」とお思いの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はケアハウスについて深掘りしてお伝えしていきます。
本記事を読むと
- ケアハウスとは何か?
- ケアハウスと他の各種福祉施設との違い
- ケアハウスの費用感
などがわかります。
これから安心して長く入居できる福祉施設をお探しの方には、最適な情報をたくさん載せておりますのでぜひ最後までお読みください。
ケアハウス(軽費老人ホーム)とは?
ケアハウスは家庭での生活が難しい60歳以上の高齢者の方が、安価な価格で洗濯や食事などの介護サービスを受けられる施設です。
当施設のように社会福祉法人が運営する施設が多いですが、地方自治体などで運営される施設もあります。
軽費老人ホームC型とも呼ばれており、家族との同居が難しい高齢者や、身寄りのない高齢者まで、幅広い方の受け入れが可能です。
※軽費老人ホームは、無料又は低額な料金で、老人を入所させ、食事の提供その他日常生活上必要な便宜を供与することを目的とする施設のことです。(老人福祉法20条の6)
また最近では、軽費老人ホームのA型、B型の施設では要介護の受け入れができないことから、ケアハウスへの一本化される傾向にあります。
そのため現在は軽費老人ホームの大半が、ケアハウスです。
さらにケアハウス自体にも「一般(自立)型」と「介護型」の2種類が存在します。
そちらもそれぞれ説明していきます。
一般(自立)型ケアハウス
その名の通り、自立状態もしくは自立を目指す高齢者の方が対象の施設です。
基本的に受けられるサービスは、掃除・洗濯や食事など緊急時の対応などに限られ、介護サービスが必要な場合は、訪問介護や通所介護などを外部事業者との契約をする形になります。
一般型の場合、自立状態でないと見なされた場合、施設からの退去を求められるケースもあります。
介護型ケアハウス
介護型ケアハウスは食事・生活援助サービスなどの緊急時のサービスだけでなく、入浴、排泄、機能訓練、療養上のお世話などといった特定施設入居者生活介護サービスや、通院の付き添い、安否確認などのサービスを受けることも可能です。
介護型ケアハウスはすべて、一定の設備基準や人員基準などを満たして、都道府県から事業指定を受けた「特定施設」なので、一定の水準は必ず約束されています。
また一般型との大きな違いは、認知症や看取りの対応をしているところもあり、介護度が上がっても安心して住み続けることが可能な点です。
ケアハウスとグループホーム・特養との違い
ここではケアハウスと混同してしまいがちな2つの施設との違いを解説していきます。
他の施設と、ケアハウスの入居と迷われている方や、これから施設を探していくという方は是非参考にしてください。
グループホームとの違い
グループホームとケアハウスの大きな違いは入居基準です。
グループホームの場合は、お医者様から認知症の診断を受けた方のみが対象ですが、ケアハウスの場合は、家庭での生活が難しい方であれば認知症でない方も受け入れています。
ざっくり言うと、グループホームは認知症の方が入居する施設で、ケアハウスは家庭生活にお困りの方ならそれ以外の方も受け入れる施設ということになります。
またグループホームでは入居者同士で9人以下のグループをつくって共同生活を送るため、他の入居者の方と家事を分担できるくらいの心身状態であることが望ましいです。
そのためもし、認知症状が進んだ場合には適切な処置を受けるために、施設を退去しなくてはならないケースもあります。
ケアハウスの場合はというと、イベントやレクリエーションなどのアクティビティなどを通して他の入居者とふれ合う機会は多いですが、認知症が進行することが原因で退去になることはありません。
日常的な介護が必要になっても、特定施設入居者生活介護サービスや、通院の付き添い、安否確認などのサービスを受けることが可能なので、安心して長く暮らせます。
またケアハウスカリタスみわでは、すべての居室が完全個室となっており、マンションでお一人暮らしをされている感覚でありながら、館内のデイルームや集会室、談話室などで、イベントやレクリエーションにも開催されております。
ご検討の際には、体験入居や見学などお気軽にご連絡くださいませ。
特別養護老人ホームとの違い
特別養護老人ホーム(特養)は、介護度の高い高齢者が対象の公的施設です。
ケアハウス同様に長期利用を前提とした施設です。
そのため看取りにも対応するところもたくさんあるので、終身にわたってのご利用という点で安心感があります。
ただし、介護度の高い高齢者が対象なので、介護度が一定以上であることが入居条件になっています。
具体的には、要介護認定で原則「要介護3」以上の認定を受けた方が対象になっております。
介護度は数字が大きくなるほど、より介護が必要となっており、要介護3は日常生活において全面的な介助が必要になる状態です。
例えば着替えやトイレ・入浴には全面的に介助が必要な状態などがこれに該当します。
他の施設でも言えますがまずは、お医者様と相談して介護度を確認するところから始めてみましょう。
ケアハウスのメリットデメリット
ここまでの説明でケアハウスや他施設の一般的な情報をお伝えしてきました。
その中では触れませんでしたが、ケアハウスも全てにおいて万能なわけではありません。
一番大事なのは入居者様が、ご自身の状況に合った施設で安心して暮らすことです。
そこでここからはケアハウスのメリットとデメリットを紹介していきます。
こちらも今後の施設選びにお役立て頂ければ幸いです。
ケアハウスのメリット
ケアハウスについて認知症のあるなしに関係なく入居できる点や、認知症や介護度が進んでも退去の心配がないことはすでに述べましたが、それ以外にもケアハウスのメリットはたくさんあります。
ここでは下記の3つのメリットについて解説します。
入居者の収入状況に応じて利用料が抑えられる
ケアハウスではサービス提供に要する費用が、対象収入によって変動します。
ここで言う対象収入とは、前年の年収から租税、医療費、社会保険料、当該施設における特定施設入居者生活介護の利用者負担分などの必要経費を控除した後の収入を指します。
下記の表は令和4年の静岡県のケアハウスの月々の利用料金についての情報です。
ご予算検討の参考にしてみてください。
対象収入 | ケアハウス利用者費用(一般型)徴収額 | 特定施設利用者(介護型)費用徴収額 |
150万円以下 | 1万円 (夫婦で入居なら1人7000円) | 1万円 |
150万1円~160万円以下 | 1万3,000円 | 1万3000円 |
160万1円~170万円以下 | 1万6,000円 | 1万6,000円 |
170万1円~180万円以下 | 1万9,000円 | 1万9,000円 |
180万1円~190万円以下 | 2万2,000円 | 2万2,000円 |
190万1円~200万円以下 | 2万5,000円 | 2万5,000円 |
200万1円~210万円以下 | 3万円 | 3万円 |
210万1円~220万円以下 | 3万5,000円 | 3万5,000円 |
220万1円~230万円以下 | 4万円 | 3万5,000円 |
230万1円~240万円以下 | 4万5,000円 | 3万5,000円 |
240万1円~250万円以下 | 5万円 | 3万5,000円 |
250万1円~260万円以下 | 5万7,000円 | 3万5,000円 |
260万1円~270万円以下 | 5万7,000円 | 3万5,000円 |
270万1円~280万円以下 | 5万7,000円 | 3万5,000円 |
280万1円~290万円以下 | 5万7,000円 | 3万5,000円 |
290万1円~300万円以下 | 5万7,000円 | 3万5,000円 |
300万1円~310万円以下 | 5万7,000円 | 3万5,000円 |
310万1円以上 | 5万7,000円 | 3万5,000円 |
また当施設の場合だと、こちらのサービス提供に要する費用に追加して、主に下記が費用の内訳になっております。
- 生活費:46,934円
- 冷暖房費:2,168円(6~9月&11~3月のみ)
- 居住にかかる費用:15,000円
- 備品維持費:2,500円
相場としては一般型に関しては月々88,461円〜135,961円、介護型で95,872(要支援1)〜142,993円(要介護5)程です。
民間のケアハウス、もしくは民間の別業帯の施設より費用は抑えて入居することができます。
こちらについてもお気軽にご相談頂ければ幸いです。
プライバシーの確保ができる
ケアハウスでは入居者全員に個室が提供されます。
もちろん、当施設にも入居者様ごと専用の部屋があります。
他の介護施設でも個室の提供があるところもありますが、一部施設ではパーテーションなどで区切られた相部屋を採用していることも珍しくありません。
「人とのコミュニケーションはとりたいけど、個人の空間や時間がないのは気が休まらない・・・。」という方は一定数以上いらっしゃいます。
むしろそういった人の方が多いのではないでしょうか?
そのような人にとってプライバシーの確保は精神的な余裕になり、長く安心して暮らせるかにおいては重要なポイントになります。
個室があり、プライバシーの確保ができることは大きなメリットと言えるでしょう。
ケアハウスのデメリット
メリットの多いケアハウスですが、メリットゆえにその裏のデメリットもあります。
ここではメリットと対になる2つのデメリットをお伝えしていきます。
入居待ちに時間がかかる
上記のメリット、特に費用の安さゆえにケアハウスは人気です。
そのためどうしてもすぐに入居できるとは限りません。
施設の立地や独自のサービス内容によって差はありますが、交通の便が良いところは人気な傾向にあります。
短くて1ヶ月、長くて1年以上の待機期間を想定しておくべきです。
そのため、待っている間に他の施設を探されるということも1つの手段になります。
共同生活になじみにくい方もいる
入居者の年齢が高い傾向にあるケアハウスの場合、中には年齢差によって他の入居者の方となじみにくいと感じる方もいるようです。
例えば60歳前半で入居された方などは、周りにご自身より年配の入居者が多く、コミュニケーションに不安を感じてしまうことも珍しくありません。
また個室でプライバシーや個人の空間は確保しやすいものの、共同生活が苦手という方は、レクリエーションなど入居者同士の交流する機会が多いケアハウスの特徴をデメリットに感じてしまいます。
ケアハウスの入居条件
冒頭でもお伝えしましたが、ケアハウスは一般型と介護型の2つに分けられ、入居条件はそれぞれ異なっています。
端的に述べると下記の違いがあります。
一般型 | 介護型 | |
年齢 | 60歳以上 | 原則65歳以上 |
要介護度 | 自立~要介護 | 要支援〜要介護 |
年齢については見ての通りです。
その他の違いとして、まず一般型は要介護度が重い場合は入居を断られるケースや入居済みの方は退去しなければいけないケースがあります。
基本的には「健康に問題はないが、身よりなどがいないので自立した生活に不安がある」という方が一般型の入居条件です。
それに対して介護型はシンプルに65歳以上の「介護を必要としている人」が対象となります。
そのため自立していることが条件の一般型に比べて、サービス内容が手厚くなる介護型は費用感については前者より高めになります。
ケアハウスの費用感
ケアハウスの月額利用料の相場は、目安として「9.2〜13.1万円」で、主費用の内訳としては下記の通りです。
- 生活費
- 居住費
- サービス提供費
- 介護サービス費
また当施設や静岡県の価格については「入居者の収入状況に応じて利用料が抑えられる」をご参照ください。
さらにその他にかかる費用として入居一時金とされる初期費用、保証金が〜30万円程度必要になります。
初期費用に関しては一般型より介護型の方がやや高めの傾向にありますが、実は介護型の中でも初期費用が無料な施設もあります。
なるべく初期費用を抑えたい場合は、無料の施設があるか探してみましょう。
ちなみにケアハウスカリタスみわでは、入居一時金を30万円頂いております。
費用についてのお問い合わせもお気軽にご相談くださいませ。
ケアハウスに入居するまでの流れ
ケアハウスに入居する場合は、必ず各施設での入居手続きが必要です。
まずは入居申込書の提出をして、その後に面談があり、必要書類を提出していきます。
施設によって多少の差はありますが、多くの施設では健康診断書に住民票、所得証明書などの書類が必ず必要になります。
不安がある場合は、入居を希望する施設にお問い合わせしてみましょう。
書類の提出が問題なく終われば、施設側が介護の必要性や要介護度、資産・所得などの観点を基準に入居の是非を判断します。
まとめ
ケアハウスについての特徴を述べていきました。
記事の中でも述べましたが、入居される方がその方のご状況にあった施設で、安心して暮らせるのが一番大事なことです。
もしケアハウスカリタスみわを選んで頂き、入居のご縁を結ばせて頂いたらその方が穏やかで安心できる日々を提供できるようにサポートさせて頂きます。
スタッフ一同お待ちしておりますので、まずはお気軽にご連絡くださいませ。