カリタス流風会 平成十九年十二月号
施設内で利用者さんや職員さんから投稿された川柳を紹介していきます。
本名で投稿された作品はイニシャルで、ペンネームで投稿された作品はそのまま載せてあります。
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半目開け 俗世を見ている 阿弥陀様
沢登り ロープ一本 命かけ
崖の淵 タカネビランジ 咲き競う
物思い 庭の草とり いつか出来
デイの声 いつもたのしげ 部屋できく
M・I
芋蔓に 餅も地鶏も 付いてくる
役人も 「どげんかせんといかん」 人ばかり
「ハイ」と言う 心の中は 「そんなの関係ねぇ!」
馬耳東風
小沢さん ずっこけ謝り 恥ずかしい
小沢さん 腹の一物 何だろう
角界も 古い式たり 捨てがたい
ガソリンが 足に噛みつき 手におえず
モンゴルが 横綱押さえ 寂しいな
八艘飛び 聞えは良いが 逃げ「トンボ」
枯すゝき
絆深め 祭りの後に 去る人も
女生徒の 車座の中に 笑い立つ
幼児の 声ひびきおり みわ祭り
気は急くが はかどらないまゝ 年を越す
顧みて 人事のように 日が過ぎて
迷惑かなぁ 愚痴を聞かせる 父母の墓
天の邪鬼
明けてまた 無料でいただく 齢一つ
柔らかい 心でゆくわと 餅二つ
礼をいう 言葉をまとい スローライフに
H・O
福田さん 歳をとったね のび太君
カレンダー 年末に向けて 痩せていく
寒い中 海パン一丁 叫びたい
年の瀬に コタツの中で 古里思う
年末も 息子にせがまれ アンパンマン
G・I
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